サービス付き高齢者向け住宅で問題視されていることとは?

公開日:2022/03/01

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年齢を重ねるにつれて将来一人だけで生活していくことに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。そして、一般的な介護施設は一人で生活することが困難な高齢者を対象としている施設がほとんどです。しかし、2011年から自由度の高い高齢者向け住宅が運営されています。本記事では、サービス付き高齢者向け住宅選びのコツや問題点を紹介します。

サービス付き高齢者向け住宅で問題視されていること

高齢化が進んでいる日本では、2011年からサービス付き高齢者向け住宅と呼ばれる介護施設の運営が開始されています。一般的に高齢者を対象としている施設は、一人で生活することが困難な方を対象としているケースがほとんどです。

一方、サービス付き高齢者向け住宅は、介護認定を受けていない方や軽度の要介護認定を受けている方を対象としている賃貸物件であり、自由度の高い生活ができることが特徴です。また、基本的に提供しているサービスは、安否確認と生活に関する相談サービスだけとなっています。つまり、食事や入浴の介護を必要としない高齢者が、安全かつ自由に生活できる環境を目指している賃貸物件なのです。

そして、2011年に建設されたサービス付き高齢者向け住宅は全国で3,448戸であったのに対し、2019年には24万4,054戸に急増しています。右肩上がりに件数が増加している背景には、さまざまな問題を抱えているのが現状です。

たとえば、入居者が高齢になるにつれて、安否や生活相談以外の介護を必要とする場合、外部の業者に介護サービスを依頼する必要があります。もちろん、どこの業者に依頼するのかは入居者の自由になっていますが、なかには囲い込みによって賃貸事業者が自社の介護サービスを進めてくることがあるのです。

また、サービス付き高齢者向け住宅は建設するごとに100万円の補助金が事業者に支給されます。それによって、ニーズのない場所にも多くの物件が建設されてしまっていることが問題となっています。そして、自由度の高さが魅力の賃貸物件であるはずが、なかには制限付きの生活を強いられる物件があることも問題視されています。

ほとんどのサービス付き高齢者向け住宅は、安全面への配慮からお風呂やキッチンは大きな共用スペースに設けられています。しかし、中にはユニットバスや小さなキッチンを交代で使わなければならない場所があり、時間制限があるなどが常態化してしまっているのです。

信頼性の高いサービス付き高齢者向け住宅を選ぶコツ

問題点の多いサービス付き高齢者向け住宅ですが、すべての物件でトラブルが発生しているわけではありません。なかには良質な物件もあるため、ポイントを押さえて入居後に後悔しないようにしましょう。たとえば、相談員が配置されている時間帯や人数、緊急時の対応は確認することをおすすめします。

また、夜間に事業所の人が配置されているのかどうか、緊急時に通報できるシステムがあるかどうかも確認しておきたいポイントです。さらに、将来的に認知症は発症したり、重度な介護が必要となったりした場合のフォロー体制も確認しておくと安心です。

また、ホームページやパンフレットを見るだけで判断することはおすすめしません。綺麗に写真が撮影されていたり、実際とは異なる情報が記載されていたりすることも少なくないからです。そこで、住居を検討している賃貸物件に関しては、実際に足を運び隅々までチェックすることが大切です。

サービス付き高齢者向け住宅のメリット・デメリット

サービス付き高齢者向け住宅の最大のメリットは、一般的な介護施設とは異なる生活の自由度の高さにあります。また、毎日安否確認が行われるため、毎日安心して生活できるでしょう。また、あくまで賃貸物件であることから、高額な入居費用が発生したり、退去を迫られたりすることもありません。つまり、環境が適していれば、非常に生活しやすく安心できる場所となるのです。

ただし、入居を検討する際はデメリットについても確認しておくことをおすすめします。たとえば、物件ごとに入居条件や退去条件が異なります。そして、物件の中には認知症発症したり、重度の介護が必要であると判断されたりする場合は、退去になってしまうこともあります。

また、物件によって提供しているサービスが異なり、夜間の見回りを充分に実施できていないケースや食事やお風呂の品質に差があります。また、毎月サポート費と呼ばれる家賃や光熱費、食費などをまとめた費用を支払う必要があります。

サポート費の金額は物件ごとに異なりますが、毎月一定額を支払わなければなりません。そして、サービスを利用していなくても発生する金額となること知っておくようにしましょう。

 

サービス付き高齢者向け住宅は、一人で生活できる高齢者向けの賃貸物件です。2011年から右肩上がりに物件数が増えていますが、多くの問題を抱えているのが現状です。そこで、悪質な物件に入居しないよう、さまざまなポイントを比較・検討して入居することをおすすめします。また、入居を検討する際は、メリットやデメリットについて理解しておくことも大切だといえます。

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