高齢者向け住宅に夫婦での入居は可能?施設の探し方や注意点をご紹介

公開日:2022/12/15  

老々介護や子どもに負担をかけることを心配して、高齢者向け住宅への住み替えを検討していませんか。検討をするうえで、高齢者向け住宅に移ってからも夫婦で一緒に暮らせるかという点はひとつのポイントでしょう。本記事では、夫婦で住める高齢者向け住宅の探し方や注意点を紹介します。

夫婦で入居できる高齢者向け住宅はある

結論から述べると、夫婦で住める高齢者向け住宅はあります。夫婦で住める施設を探す前に、高齢者向け住宅を分けると大きく2つの種類に分類されることをご存じでしょうか。入居先の探し方にも関わってくるため、高齢者向け住宅の分類について簡単に確認しておきましょう。

国や地方自治体が運営する公的施設

国や地方自治体などが運営する高齢者向け住宅は、公的施設と呼ばれます。公的施設は介護保険施設とも呼ばれており、民間施設より費用が安い反面、人気が高いため一般的に入居待ちが長い傾向す。

公的施設には次の5種類が分類されます。特別養護老人ホームは介護度の高い方が入所できる施設で、養護老人ホームは経済的な理由で在宅サービスを受けられない方が入所できる施設です。介護老人保健施設は病院から退院したあとでリハビリなどを期間限定で受けられる施設、介護医療院は要介護者や認知症の方を医師や看護師が常駐して対応する施設、ケアハウスは一般型と介護型に分かれて介護度を問わず住める施設です。

民間企業が運営する民間施設

民間企業が運営する高齢者向け住宅は民間施設と呼ばれます。公的施設と比較すると費用が高くなりますが、サービスが充実しているため個別の状況にあった施設を選びやすくなっています。

公的施設に分類されるのは次の6種類です。このうち、いわゆる老人ホームが半分を占めます。介護付き有料老人ホームは介護が必要な方を対象としつつ自立生活が可能な方も受け入れられる施設、住宅型有料老人ホームは生活援助サービスと外部の介護サービスを受けられる施設、健康型有料老人ホームは自立生活できる方向けの施設です。グループホームは65歳以上の認知症を持つ方のための施設、サービス付き高齢者向け住宅は60歳から住める賃貸住宅、シニア向け分譲マンションは生活支援サービスを受けられるバリアフリー設計の分譲マンションです。

夫婦で入居できる高齢者向け住宅の探し方

夫婦で住み替えをする高齢者向け住宅を探すときは、高齢者向け住宅の検索サイトで検索するか、高齢者向け住宅を取り扱う会社に問い合わせるとよいでしょう。検索サイトで物件を探すときは「夫婦入居可」などの条件にチェックを入れて検索すると、夫婦で入居できる物件が表示されます。

夫婦で入居できる物件を探す際は、介護が必要かどうかで入居可能な施設が変わってきますので、下記を指標に検索条件に加えてみましょう。

夫婦の両方が元気な場合

夫婦の両方が元気で介護を受ける必要がなければ、たくさんの人と交流したいときは住宅型有料老人ホームまたは健康型有料老人ホーム、プライバシーを重視するときはサービス付き高齢者向け住宅、シニア向け分譲マンションが候補として挙がります。

これら4つの施設のうち、健康型有料老人ホームは自立生活が可能な場合の施設のため、介護が必要になると退去しなければなりません。ある程度の介護が必要になっても住み続けたいときは、そのほかの3つから選ぶとよいでしょう。

夫婦の片方に介護が必要な場合

夫婦の片方に介護が必要であれば、入居する条件として自立生活と要介護の両方に対応した施設でなければなりません。介護付き有料老人ホーム、ケアハウス、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、シニア向け分譲マンションが候補として挙がります。介護度が高いときは介護付き有料老人ホームとケアハウス以外では入居が難しいかもしれません。

夫婦の両方に介護が必要な場合

夫婦ともに介護が必要であれば、介護付き有料老人ホーム、ケアハウス、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅が候補として挙がります。

高齢者向け住宅に夫婦で入居したいときの注意点

高齢者向け住宅に夫婦で移り住むときは、高齢者向け住宅ならではの注意点があります。入居した後で悩むことのないよう、事前に確認しておきましょう。

選択できる高齢者向け住宅が少ない

夫婦で住める高齢者向け住宅は、そもそも部屋数が多くないのが現状です。部屋数が限られているため、入居したくても空きがないかもしれません。希望に合う施設に入居するためにも、夫婦での住み替えを考えている場合は余裕を持って探しておくとよいでしょう。

パートナーの状況の変化によって住み替えの可能性がある

年齢を重ねていくうちにパートナーの介護が必要になることもあれば、介護度が高くなることもあるでしょう。入居の条件は施設によって異なり、介護が必要になると退去を余儀なくされるかもしれません。高齢者向け住宅の入居条件はそれぞれ異なるので、どの程度の介護まで対応できる施設なのかを確認しておくと安心です。また、どちらかが亡くなった場合は、費用面から一人用の部屋に移動する場合が多いでしょう。

介護サービスがストレスになる場合も

老々介護や子どもへの負担を避けるために高齢者向け住宅への住み替えを検討している場合もあるでしょう。介護サービスとして夜間の見回りや介助のためにスタッフが部屋に出入りすることがある点は頭に留めておきましょう。夫婦以外の第三者が出入りすることは思った以上のストレスになるかもしれません。

また、夫婦の片方だけ介護が必要な場合、一緒に住んでいることから結局のところ老々介護の状態になることもあります。同じ施設で二部屋を契約して入居するという選択肢もあるので、夫婦が気持ちよく日々を過ごせる方法をよく検討してください。

まとめ

夫婦で住める高齢者向け住宅の探し方と注意点の紹介でした。夫婦で入居可能な高齢者向け住宅の数自体が少ないため、申し込みをしても長期間待たされる場合もあるようです。夫婦の介護度や将来を想定したうえで早めに準備を進めれば、希望に合った安心して暮らせる施設と出会えることでしょう。検索サイトなどを上手に利用して探してみてください。

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